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2009年 05月 29日

地域密着型スーパーが調子がいい理由

今回は、地域に密着しているスーパーが好調な理由にスポットをあてて、
何故にこの不況の中業績を伸ばせているのか、その理由に迫ってみました。




 大手スーパーが業績不振に沈むなか、
中堅の食品スーパーが元気だ。
北海道のアークス、和歌山のオークワ、中・四国のハローズなどは
地域経済が冷え込んでいても業績は堅調。
首都圏に店を構えるヤオコーや関東・関西に店舗網を築いた
ライフコーポレーションも同様だ。
景気後退による内食志向の高まりが追い風というのが一般的な見立てだ。

 一理あるが、ならば低価格なPB(プライベートブランド)商品を
大々的に展開する大手スーパーにも恩恵があってもいいはず。
規模が小さく、PBも少ない食品スーパーがなぜ強いのか。
その裏には卸会社の存在がある。

 狭い国土ながら少し地域が違うだけで醤油や味噌の味が異なる。
食文化という言葉があるように食生活には独特な地域性がある。
地域密着の精度を高めれば高めるほど多品種少量販売の世界になる。
大量生産・販売が前提のPBとは真逆だ。地域情報を熟知し、
それを小売業に伝え、商品供給する。それが地場の卸会社だ。
 
 役割はまだある。多彩な販売形態に合わせて商品を調達・配送する機能だ。
和歌山のオークワ。食品スーパー、食品ディスカウントストア(DS)、
高級食品スーパーなどを同一商圏に出店する。「多様な消費者を
取りこぼさないためには多彩な店舗形態が必要」(福西拓也社長)

 チラシで客を呼び込み目玉商品を大量販売する食品スーパー。
常に低価格販売を行い販売量を平準化するDS.
こだわり商品を発掘し、新しさを演出する高級店。同社の仕入れ担当は
全業態に目配りするが、それができるのも卸のきめ細かな体制があるからだ。

5/25日経新聞 経営の視点からの記事抜粋


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中堅の地域密着型スーパーが調子がいいのは、卸の存在も大きいのは事実です。
それプラス、大手には出来ないような、商品とサービスに対する
きめの細かい対応が存在することも要因に上げられると思います。
実際にお買物にお客様の立場で行く場合、
大手スーパーに比べて中堅の地域密着型スーパーの方が、
地方色が出ており、親近感と安心感が自分自身に湧いている事に気が付きます。
大手スーパーは店舗環境も陳列もきれいでは有りますが、どこかシステマチックであり、
地域色に乏しい感じがし、売り手側も消費者側も、
“割り切り感”を感じているのは私だけでは無いのではないでしょうか。

お手伝いさせていただいている企業様のお店では、地場野菜売場はもとより、
地域で作っている加工食品を集めて“地域の産品コーナー”
として展開されている企業様もございます。

もっと突っ込んで行くと、
伝統的なスローフードを特化して提供
しているスーパーさんはあまり見受けられませんが、
昔食べた懐かしい味は誰しも有ると思います。
そんな“おばあちゃんの味”をアンケートで募集して再現し、
実際に地域のおばあちゃんをパートナーさんとして招き、
デモキッチンで実演販売し、週替わりでメニューを変えて、
レシピを配布しながら伝統料理を伝え守って行く
という売場作りを行っても良いのではないでしょうか。

地域の伝統料理を伝え守って行くという使命も地域に根差した企業様には
課せられていると思いますので、それらのお惣菜も地域の産品と同じ場所に陳列販売し、
地場野菜コーナーの隣などに大きくとり、
より多くの地域の方々に大手との地域密着性の違いを
アピールする“私の町の私の味コーナー”
なるコーナーづくりを行ってみてはいかがでしょうか。

by plug-taka | 2009-05-29 12:25


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